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【A】
1.ジェット警察
2.これが私の生きる道
3.Cake Is Love
4.愛のしるし
5.春の朝
6.レモンキッド
7.小美人
【B】
1.ネホリーナハホリーナ
2.哲学
3.De Rio
4.サーキットの娘
5.渚にまつわるエトセトラ
6.Mother
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パフィーの2nd。
名作。 

男性ファンだけでなく、同世代女子と音楽面のシャレを理解できる通な大人を巻き込んでミリオンセラー。

音楽では「~のような」という表現を褒め言葉として使うことは少ない。
オリジナル曲は過去の何にも似ていないことを良しとすることが多い。
しかし、その考えはこのアルバムを聴くと時代遅れだと気付く。
収録曲はどれもどこかで聴いたことのあるアレンジだが、過去の名曲に愛を込めてオマージュする潔さこそ粋であるというハイセンスなポリシーを感じ、実にカッコよい。
 
サウンドプロデュ―スの奥田民生さんは、楽屋落ちに近い懐の深いノスタルジックなパロディを完璧なプロダクションで聴かせてくれる。

Won't Get Fooled Again(The Who)の「ジェット警察」、Day TripperとTwist&Shoutの「これが私の生きる道」、テープエコーで60年代キャンディーポップ「Cake Is Love」、Bad Fingerのようなアップルサウンド「愛のしるし」、CarpentersとBreadをブレンド「春の朝」、Rickie Lee Jonesばりのブルーアイドジャズ「レモンキッド」、Black Sabathとking CrimsonとAbbey Roadのコラージュ「小美人」、Nick LoweのようなR&B+ブリットポップ「ネホリーナハホリーナ」、岡林+Joan Baezのプロテスト「哲学」、Bad Company+Freeの「De Rio」、60年代LAのサーフ&モーター「サーキットの娘」、ELOとThree Digreesを合体させた「渚にまつわるエトセトラ」。

このアルバムがリリースされた1998年の日本の音楽事情はというと、ちょっと混沌としていて、Xのhideさんが自殺し、GLAYやL'Arc-en-Cielがヴィジュアル系と呼ばれることに抵抗感を表すようになり、ゆらゆら帝国とスーパーカーがデビューして、ケムリやバッファロー・ドーターやギターウルフがアメリカに進出し、ボアダムスのサイケデリックなレイヴが受けていた。
パフィーのわかり易いポップスがロックファンに受けたのはそんな環境の反動かもしれない。